セントウルステークス~ハクサンムーン『すぐ忘れる人の方が幸福になる』


◆セントウルステークス2014


【ハクサンムーン】

○Hakusan Moon
○牡5
○父 アドマイヤムーン
○馬名の由来⇒ 石川県の山名+父名

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◆すぐ忘れる人の方が幸福になる



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「錦織くんは惜しかったよねえ。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



オウケンブルースリ
「でもテニス界に革命を起こしたのは間違いないよね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ」



オウケンブルースリ
「オレもさあ、テニスじゃなくて、ペニ●の世界大会だったら、日本人初の優勝を狙え・・」



  ゴンッ!(タライ)



オウケンブルースリ
「るぅぅはぁーー!!泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・フッ。冒頭から、タライを使わせるんじゃねえぜ」



  ガラガラッ



ハクサンムーン
「・・・ふっふっふ。その世界大会、僕も名乗りを上げましょう! 喜」



オウケンブルースリ
「ちょっとシゲさーん 汗 タライはまだ早いじゃんかー 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「いや、適切なタイミングだぜ」


ハクサンムーン
「き、聞けやぁー! 汗」



オウケンブルースリ
「・・・ん?・・アナタハ、ダレデスカ?」


ハクサンムーン
「外人じゃねえわっ! 汗」



オウケンブルースリ
「・・・ドコノ、クニノ、カタデスカ?」


ハクサンムーン
「コテコテのジャパニーズだっ!!汗」



オウケンブルースリ
「む。よく見たらお前は、今週のセントライト記念の主役の・・・」


ハクサンムーン
「ふっ」



オウケンブルースリ
「・・・パクさんでわ?」


ハクサンムーン
「だ、誰がパクさんだっ!汗 韓国人じゃねえわっ!汗 しかもセントライト記念じゃなくて、セントウルステークスだっ!汗」



オウケンブルースリ
「・・・パクさん、タンキデスカ?」


ハクサンムーン
「短気じゃねえし、オレは日本人だっ!!怒 普通に日本語通じるわっ! 怒」



オウケンブルースリ
「オー!汗 ニホンジン、タンキデコワイネー 汗」


ハクサンムーン
「アンタが外人になってんじゃねえかっ! 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・韓国ビビンバおまち」


ハクサンムーン
「いや、韓国人じゃねえわっ!汗 なんでシゲさんまで乗ってんすか! 汗」



オウケンブルースリ
「トッポギもアリマスヨー 喜」


ハクサンムーン
「韓国人じゃねえしっ! 汗」



オウケンブルースリ
「韓国アイドル、KARAちゃんのポスターもアリマスヨー 喜」


ハクサンムーン
「いらねえわっ!汗 ・・・あ、でもちょっと欲しいかも 照」



オウケンブルースリ
「・・・よし。じゃあオレ、そろそろ帰りますわ。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう」


ハクサンムーン
「か、帰るなっ!!汗 まだ今週の名言が出てねえわっ! 汗」



オウケンブルースリ
「なんだよー。めんどくせえなあ」


ハクサンムーン
「めんどくさいってゆっちゃったよっ!!汗」



オウケンブルースリ
「韓国人のくだりで、オチてるからいいだろ」


ハクサンムーン
「やだー!汗 あんな終わり方やだ!アタシ!こんなふうに終わりたくないのっ!!泣」



オウケンブルースリ
「・・・・」


ハクサンムーン
「・・・・」



オウケンブルースリ
「・・・オレたちはもう・・終わったんだ・・」


ハクサンムーン
「いやよ!泣 終わりたくない!あんなに愛してるって言ってくれたじゃない! 泣」



オウケンブルースリ
「・・・これっきりにしよう・・パク子・・」


ハクサンムーン
「イヤー!!号泣」



オウケンブルースリ
「・・・・」


ハクサンムーン
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



オウケンブルースリ
「じゃあオレ、帰ります。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう」


ハクサンムーン
「まてーい!!汗汗」



オウケンブルースリ
「なんだよー」


ハクサンムーン
「安いドラマで終わらせようとすんなっ!!汗」



オウケンブルースリ
「じゃあオマエは、何のトークがしたいのよ?」


ハクサンムーン
「もちろん!セントウルステークスのトークです! 喜」



オウケンブルースリ
「・・・今回は同型の逃げ馬が何頭かいるけど、ハイペースになるんじゃないの?」


ハクサンムーン
「ふっふっふ。アンタはアホタレですか? 喜」



オウケンブルースリ
「・・・ガスガス!!蹴蹴」


ハクサンムーン
「ぐ、ぐわぁーー!!汗 す、すみません!蹴らんといてー! 汗」



オウケンブルースリ
「・・・なんか秘策でもあるのかよ?」


ハクサンムーン
「ふっ。前走の高松宮記念。逃げ馬のボクは、大きく出遅れた。あの時・・誰もが終わったと思ったハズ」


オウケンブルースリ
「・・・・」



ハクサンムーン
「しかし!最後の直線、まさかの追い込みが炸裂したのですっ! 喜」


オウケンブルースリ
「・・炸裂ってオマエ。5着じゃ意味ねーだろ。馬券買ってた人は、マジギレしてるぞ」



ハクサンムーン
「逃げなくても大丈夫という事が判明したのですっ! 喜」


オウケンブルースリ
「ポ、ポジティブだな 汗」



ハクサンムーン
「『出遅れる逃げ馬』の称号を頂きます! 喜」


オウケンブルースリ
「な、なんて信頼できない逃げ馬なんだ 汗」



ハクサンムーン
「もしくは、『逃げない逃げ馬』の称号でも可! 喜」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ハクサンムーン
「高松宮記念で出遅れた事は、もう忘れました! 喜」


オウケンブルースリ
「幸せな奴だな 汗」



ハクサンムーン
「ボクは、阪神1200mは、3戦全勝パーフェクト。しかも去年のセントウルステークスは、あの世界のローーードカナロアを完封!!喜」


オウケンブルースリ
「ふむ」



ハクサンムーン
「負けた記憶より、勝った記憶を、良いイメージとして残して戦うのですっ! 喜」


オウケンブルースリ
「ふーん。どうすかシゲさん」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ハクサンムーン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・たしかに、忘却というのは、幸せな人生を生きるために重要な機能かもしれねえな」


オウケンブルースリ
「ふむ」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人生には、思い出すだけで悶絶してしまうような恥ずかしい失敗や、後悔が山ほどある」


ハクサンムーン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それをいちいち覚えていて思い出していたら、人生は歳を取るほどに苦しいものになっちまう」


ハクサンムーン
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「失敗を反省して分析し、新ルール化することは必須だが、その作業が終わったら、スパッと忘れちまうこともまた、大切かもしれねえな」


ハクサンムーン
「はい!わかりました!シゲさん!」



オウケンブルースリ
「一件落着か。よし。じゃあオレは、今度こそ帰ろーっと」



   カタン



ハクサンムーン
「ん?オウケンさん。何か落としましたよ?・・・DVD?」


オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・・はうっ!!汗汗」



 ⇒『大人のナースのお仕事~ 忘れられないお注射をして・あ・げ・る♪』



ハクサンムーン
「・・・・」


オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」



ハクサンムーン
「・・・てゆーか、レンタルの返却期限が、2ヶ月も過ぎてますけど 汗」


オウケンブルースリ
「あーー!!汗 ヤベー!完全に忘却していた!!汗汗」


ハクサンムーン
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「シゲさん!ごめん!延滞料金のカネ貸して! 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「ツ、ツケが先だぜ 汗」



オウケンブルースリ
「パクさん!頼む!カネ貸して! 汗」


ハクサンムーン
「ワタシ、ニホンゴ、ワカラナイヨー」



オウケンブルースリ
「うぉぉーー!!誰かーー!!汗汗」



  - つづく –

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