神戸新聞杯~ワンアンドオンリー『孤独が才能を開花させる』
◆神戸新聞杯2014
【ワンアンドオンリー】
○One and Only
○牡3
○父 ハーツクライ
○馬名の意味⇒ 唯一無二の
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◆孤独が才能を開花させる
≪焼き鳥シゲにて≫
オウケンブルースリ
「ねぇねぇ。シゲさんは、ソバとうどん、どっちが好き?」
焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。斬新な質問だぜ 汗」
オウケンブルースリ
「まあ、どっちでもいいけどね」
焼き鳥屋 店主シゲ
「ど、どっちでもいいんかい、だぜ 汗」
オウケンブルースリ
「オレはラーメンが好きだなぁ」
焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。勝手に選択肢を増やしてるぜ 汗」
オウケンブルースリ
「つーかさあ、この導入部分のオレたちのトーク、いるっすか?」
焼き鳥屋 店主シゲ
「いらねえと思うぜ 汗」
オウケンブルースリ
「今週は、菊花賞の最重要トライアル、神戸新聞杯っすねー」
焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」
オウケンブルースリ
「東のセントライト記念は、イスラボニータが盤石の強さを見せたからなー。ここは・・」
ガラガラッ
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「む。お前は・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・し、しゃべれや!怒 なにしに来たんだ! 怒」
犬
「ワン! 吠」
オウケンブルースリ
「う、うわっ!汗 なんだこの犬っ! 汗」
犬
「ワン!ワン! 吠」
オウケンブルースリ
「う、うるさいっ 汗 おい!オンリー!お前の犬か?」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「しゃべれや! 怒」
犬
「・・・シゲ氏。中ジョッキ2つだワン」
オウケンブルースリ
「えぇ~~!!汗汗 犬がしゃべった!!汗」
焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」
オウケンブルースリ
「アンタも驚けや!汗 何フツーに注文を受けてんだ! 汗」
焼き鳥屋 店主シゲ
「ビールお持ち」
犬
「・・・かたじけないワン。ゴクゴク 飲」
ワンアンドオンリー
「・・・・ ゴクゴク 飲」
オウケンブルースリ
「な、なんだこの意味不明なコンビは 汗」
犬
「・・・おい。そこのオマエ」
オウケンブルースリ
「くっ・・。犬にオマエ呼ばわりされる覚えはねえぞコラ 汗」
犬
「・・アホなことを言うなワン。わしはオマエより、ずっと年上なのだワン」
オウケンブルースリ
「マ、マジで? 汗」
犬
「マジワン」
オウケンブルースリ
「・・・・汗」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「『ワンアンドオンリー』とは、唯一無二の存在という意味だが、実はその裏には、公表されていない、もうひとつの意味が隠されているだワン」
オウケンブルースリ
「こ、後半が、若干ナマってるな 汗」
犬
「だワン」
オウケンブルースリ
「・・・・汗」
犬
「『ワンアンドオンリー』それすなわち、『ワン&ロンリー』だワン」
オウケンブルースリ
「な、なにそれ 汗」
犬
「・・コイツはダービー馬になったが、元々が無口で、友達は犬のわしオンリー。だからいつも孤独なロンリー」
オウケンブルースリ
「・・・・汗」
ワンアンドオンリー
「・・・・ 静」
犬
「そして、わしは犬。だからワン」
オウケンブルースリ
「・・・・」
犬
「二人合わせて、ワン&ロンリー」
オウケンブルースリ
「あ。シゲさん、もずく酢ひとつね」
焼き鳥屋 店主シゲ
「あいよ」
犬
「き、聞けやワンー! 汗」
オウケンブルースリ
「なんだよ犬。犬のくせに、なんでしゃべってんだ。あり得ねえぞ」
犬
「オ、オマエ 汗 馬の分際で 汗」
オウケンブルースリ
「つーかさー、神戸新聞杯の自信のほどは、どうよ?ロンリー」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・しゃべれや 怒」
犬
「自信あるワン」
オウケンブルースリ
「おまえはしゃべんな 汗」
焼き鳥屋 店主シゲ
「ドッグフードおまち」
犬
「だ、誰が犬だワン!汗 犬扱いするでねえワン! 汗」
オウケンブルースリ
「さっき、わしは犬とか言ってたぞ 汗」
犬
「・・・ちっ。こんな犬コロが食うようなもんが、うまいわけがねえだワン。・・・モグモグ 食」
オウケンブルースリ
「食うんかい 汗」
犬
「・・・!!! 汗」
オウケンブルースリ
「ん?どうした犬」
犬
「・・・ク、クソうまいワン・・・ 驚」
オウケンブルースリ
「・・・・汗」
焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。シゲ特製、焼き鳥ドッグフードだぜ」
犬
「う、うまい!うまいよ!父ちゃん!ガフガフ 食」
焼き鳥屋 店主シゲ
「と、父ちゃんではないぜ 汗」
オウケンブルースリ
「・・・いや、だから神戸新聞杯は自信あるのかって聞いてんだ!!汗」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・・」
犬
「・・・あるだワン」
オウケンブルースリ
「オマエはドッグフード食ってろ! 怒」
犬
「・・・ふっ。ワシはロンリーのコーチだワン。ダービーで先行策を指示したのは、何を隠そうこのワシだっぺワン」
オウケンブルースリ
「ほ、方言が出てるぞ 汗」
犬
「今年のダービーの前日、ワシの展開予想では、インコース有利&先行馬有利と考えたんだワン」
オウケンブルースリ
「むう」
犬
「今まで、追い込みで結果を出してきたコイツを、大一番で先行させる事は、勇気ある決断だったワン」
オウケンブルースリ
「そうだな」
犬
「そして、そんな無茶なオファーに、しっかりと答えてくれたロンリー。素晴らしい競走馬だワン」
オウケンブルースリ
「ふーん。全然しゃべらないけどな」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「・・・たしかにコイツはしゃべらない。友達もおらず孤独なロンリーだワン」
オウケンブルースリ
「だなー」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「じゃが、その一方で、孤独が才能を開花させた前例は、枚挙に暇がないのだワン」
オウケンブルースリ
「ほう」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「話し好きで、いつも周りに友達が居る者は、確かに楽しい。じゃが、それによって失うものも多いのじゃ」
オウケンブルースリ
「む」
犬
「特に、何かのスペシャリストとして活躍したいなら、群衆に埋没することは致命的なのだワン」
オウケンブルースリ
「むう」
犬
「人間は、本能的に孤独を恐れる。じゃが、その恐怖に打ち勝ち、孤独の中で自分自身と向き合った者は、必ずや大きなものを手にするであろうだワン」
オウケンブルースリ
「ふーん」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「コイツは、そうやって孤独の中で努力を重ね、ダービー馬となったのだワン」
オウケンブルースリ
「へー」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「・・・まぁしかし。成功と幸福は、イコールではないからなワン」
オウケンブルースリ
「ん?」
犬
「・・孤独に自分を追い込んで、社会的に成功するよりも、何気ない日々を楽しい仲間と笑い合える者の方が、人生の幸福感は上かもしれんなワン」
オウケンブルースリ
「むう。犬よ。おまえ、犬のくせに思慮深いな 汗」
犬
「・・・なあ。オウケン氏よ」
オウケンブルースリ
「ん?」
犬
「・・コイツの・・。ロンリーの友達になってやってくれんか?」
オウケンブルースリ
「は?」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
犬
「・・・やっぱりダメかワン? 落」
オウケンブルースリ
「・・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「・・・ダメも良いもねえよ。友達なんて、契約じゃねえだろが」
犬
「・・・・」
オウケンブルースリ
「友達になる方法、なんて興味ねえぜ」
犬
「・・・・」
オウケンブルースリ
「はっはっは。なに堅苦しく考えてんだ犬。ここに集まるやつは、みんな友達だぜ。ねえ、シゲさん」
焼き鳥屋 店主シゲ
「ああ。いつでも来ておくんなせえ」
犬
「・・・オウケン氏・・。シゲ氏・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「おまえはロンリーなんかじゃねえよ。誰かと喋りたいときは、この店に来ればいいさ。はっはっは」
焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」
ワンアンドオンリー
「・・・・ 涙」
犬
「ロ、ロンリーが・・涙を・・」
オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着かな。あ、オレちょっとトイレに・・」
カタン
犬
「ぬ。オウケン氏よ。何か落としたワン?・・・DVD?」
オウケンブルースリ
「ああ。拾ってもらっちゃってスマンな。・・・はうっ!!汗汗」
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犬
「・・・・」
ワンアンドオンリー
「・・・・」
オウケンブルースリ
「ち、違うんだ!汗 こ、これには深いワケがっ! 汗汗」
犬
「・・・さて。では別の店に友達を探しに行くかのう。ロンリー」
ワンアンドオンリー
「・・・ コクッ 頷」
オウケンブルースリ
「ちょ、ちょまてよっ! 拓」
犬
「シゲ氏よ。ごっつあんだワン」
焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗 また来ておくんなせえ 汗」
オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗」
- つづく –