高松宮記念~ ストレイトガール『ワンパターンな毎日が自分の可能性を遮断する』


◆高松宮記念2015


【ストレイトガール】

○Straight Girl
○牝6
○父フジキセキ
○馬名 意味⇒ まっすぐな少女

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◆ワンパターンな毎日が自分の可能性を遮断する



≪喫茶JIROにて≫



  カランコロ~ン



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」


オウケンブルースリ
「あ。どーも。今日も『焼き鳥シゲ』が定休日だから、仕方なくここに来たんだけど。仕方なく」



喫茶店マスター 二郎
「ふっ」


オウケンブルースリ
「ん?」



喫茶店マスター 二郎
「またまたぁ~。本当はこの店が大好きなんでしょぉ~?このこのぉ~! ツンツン 指」


オウケンブルースリ
「な、なんて気色悪いノリなんだ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ホラ。素直に言ってみそw」


オウケンブルースリ
「マ、マジで腹立つんですけど 汗」



喫茶店マスター 二郎
「みそみそ♪」


オウケンブルースリ
「・・・やっぱ帰るわ。じゃあな 怒」



喫茶店マスター 二郎
「待ちたまえ 美声」


オウケンブルースリ
「何様だアンタ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ここで逃げていいのか?今逃げたら、キミはこれから一生、この後悔を引きずって生きることになるのだぞ!」


オウケンブルースリ
「なんだお前は 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・コーヒーでいいか?」


オウケンブルースリ
「なんで急にタメ口だ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「コーヒーでいいのか?」


オウケンブルースリ
「はぁー。じゃあ、コーヒーでいいよ」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


オウケンブルースリ
「ブッ! 吹」



喫茶店マスター 二郎
「早くご注文をお決めいただきたい」


オウケンブルースリ
「くっ・・。やはりこの店の腹立たしさは圧倒的・・。入るんじゃなかった・・ ブツブツ」



  カランコロ~ン



オウケンブルースリ
「お。珍しく客だぞ。ホテルマン」


喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」



ストレイトガール
「こんにちはーーー! 走直」


喫茶店マスター 二郎
「うおっ! 汗」



オウケンブルースリ
「おおっ!一直線に、まっすぐに走ってきた!キミは・・」


ストレイトガール
「はいっ!久々の登場!まっすぐ娘こと、ストレイトガールですっ♪」



オウケンブルースリ
「ほう。今年の高松宮記念の主役が登場か」


ストレイトガール
「いやー 照」



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ?ご注文の方、繰り返してよろしかったですか?」


ストレイトガール
「ま、まだ注文してないんですけど 汗」



オウケンブルースリ
「・・・まっすぐちゃん。このホテルマンはいちいち相手にするな。被弾するぞ」


ストレイトガール
「え?」



喫茶店マスター 二郎
「・・・ご注文は、アイスモーヒーでよろしかったですか?」


ストレイトガール
「うーんと、それがオススメということですかぁ?」



喫茶店マスター 二郎
「いえ、オススメは、アイスヒーハーです」


ストレイトガール
「じゃあ、それください」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


ストレイトガール
「な、ないんかいっ! 汗」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ストレイトガール
「なんなの?!この、ちょっとええ声のマスター!ホテルマンかっ! 怒」


オウケンブルースリ
「まあ落ち着けよ、まっすぐちゃん」



喫茶店マスター 二郎
「そうですぞ。せっかくキュートな女子なのだから、怒るべからず」


ストレイトガール
「オメーが原因だろがコラァー!!ガスガス!!蹴」



喫茶店マスター 二郎
「ぐ、ぐわぁー! 汗」


オウケンブルースリ
「お、落ち着け、まっすぐちゃん 汗 暴力はイカン 汗」


喫茶店マスター 二郎
「・・・そうだ!もっと言ってやれ!オウケソ」



オウケンブルースリ
「だ、誰がオウケソだコラァー!!ガスガス 蹴踵」


喫茶店マスター 二郎
「ぐ、ぐわぁー! 汗 カカトキックはヤメテー! 汗」


ストレイトガール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「まあ、それはそうと、今週の高松宮記念、期待してるよ。まっすぐちゃん」


ストレイトガール
「はい。ありがとうございます。私ももう6歳。なんとか夢のG1タイトルを取りたいです」



オウケンブルースリ
「そうだよな。坂路調教を見たけど、調子良さそうだな」


ストレイトガール
「はい。調子そのものは悪くないです」



オウケンブルースリ
「あとは、短距離戦だけに瞬発力が必要だから、やっぱ年齢的なものは心配だよな」


ストレイトガール
「・・そうですね。6歳牝馬は、人間で言ったら、60歳女性ですからね・・」


オウケンブルースリ
「そんなにはいかない 汗」



ストレイトガール
「・・それに・・」


オウケンブルースリ
「ん?」



ストレイトガール
「今年の高松宮記念には、香港スプリントで負けた相手・・。アイツが出てくる。外国馬の・・」


オウケンブルースリ
「・・エロベロリスト、だな?」


ストレイトガール
「ち、ちがうわっ!汗 エアロヴェロシティ だっ!汗 エロテロリストかっ!汗」



オウケンブルースリ
「確かに、香港の短距離馬は強ええからな。要注意だな」


ストレイトガール
「はい」



オウケンブルースリ
「まあしかし、まっすぐちゃんは、函館・中京・京都・東京・新潟。そして香港。いろんな場所で、いろんなレース経験を積んでるよなあ」


ストレイトガール
「そうなんです 汗 もっと必勝ローテみたいなものに特化した方がいいのかな 汗」



オウケンブルースリ
「うーん。難しいとこだな」


ストレイトガール
「そうですね・・」



オウケンブルースリ
「・・・・」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・そのままで、よろし」


ストレイトガール
「え?」



喫茶店マスター 二郎
「・・確かに、必勝パターンを作って、それを磨く事は大事です」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「しかし、1つのパターンに固執しすぎる者は、毎日の行動もワンパターンにしかねない」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「心というのは、ワンパターンな行動を繰り返していると、その事以外に目を向けられなくなるものです」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「朝起きてから寝るまでの行動が、あまりにも固定化されていると、井戸の中に住むカエルのようになってしまう」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「世界には無限の可能性がある。そして一人一人の人間にもまた、無限の可能性があるのです」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「毎日の行動がワンパターンになれば、無限の可能性への潜在的な希求を、自ら遮断することになるでしょう」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「だからあなたは、そのままで、よろし」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「いろいろな世界を見て、視野を広げていけば、時とともに、どんどん素敵な人間(馬)になっていくでしょう」


ストレイトガール
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・偉そうにすみません。まっすぐ娘さまには、小さくまとまって欲しくなかったものですから・・」


ストレイトガール
「・・・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



ストレイトガール
「・・・ありがとう・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



ストレイトガール
「ありがとう、ホテルマンさん!なんだか迷いが吹っ切れた気がします!」


喫茶店マスター 二郎
「そうですか。だとしたら、それはあなた様がご自身でつかんだ「気づき」でございますね 微笑」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな」


喫茶店マスター 二郎
「・・・いちけん・・おちつく・・?」



オウケンブルースリ
「いっけんらくちゃくだっ!!怒 落ち着いてどうすんだ!漢字の勉強しろや! 怒」


ストレイトガール
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「おし。じゃあ帰ろうぜ。まっすぐちゃん」


ストレイトガール
「そうですね」



喫茶店マスター 二郎
「待ちたまえ 美声」


オウケンブルースリ
「何様だアンタ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・最後に私から、まっすぐ娘さまへ、激励の『川柳』を贈りますです! 喜」


ストレイトガール
「いや、いいです」


喫茶店マスター 二郎
「ブッ! 吹」



ストレイトガール
「う、うわっ!汗 吹き出さないでください!ヨダレがっ!!汗」


喫茶店マスター 二郎
「激励の川柳を贈りますです。さあ遠慮なさらず」


ストレイトガール
「くっ・・。聞かないと帰れないのか・・ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「575でバシッと決めます。・・・行きますですよ!!」


ストレイトガール
「・・・・」



『宮記念
 まっすぐ娘の
 集大成。なんだから~♪』



喫茶店マスター 二郎
「・・・ご清聴、ありがとうございましたです 照」



オウケンブルースリ
「・・・最後の『なんだから~♪』は、いるか? 汗」


ストレイトガール
「・・・そのせいで語呂も、バシッと決めるどころかメチャクチャですね 汗 5・8・11 です 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・・ 喜」



  - つづく –

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