エリザベス女王杯~ラキシス『すべての不幸感は他者との比較から生じる』


◆エリザベス女王杯2014


【ラキシス】

○Lachesis
○牝4
○父ディープインパクト
○馬名 意味由来⇒ ファイブスター物語のラキシスより

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◆すべての不幸感は他者との比較から生じる



≪焼き鳥シゲにて≫



オウケンブルースリ
「前回は、変な喫茶店に入って大失敗だったからな。やっぱりシゲさんのとこが一番落ち着くな。今日はここにしよう」



  ガラガラッ



オウケンブルースリ
「ちーっす。シゲさん、ひさしぶ・・」



ドリームジャーニー
「いーえ!!あっくんの方が強いですっ!!怒」


マツリダゴッホ
「むむっ。ワイ君に勝てると思っとるのか?ジャーニーよ 怒」



オウケンブルースリ
「・・・はぁ? 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・汗」



オウケンブルースリ
「・・・ねえ、シゲさん。何の話?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「おう。土曜日の重賞のデイリー杯2歳ステークスで、ジャーニーさん&オルさんの全弟アッシュゴールドと、ゴッホさんの息子のアルマワイオリが、激突するらしいぜ」


オウケンブルースリ
「そ、それはめんどくせえな 汗」



ドリームジャーニー
「とにかく!!競馬は血統が命!!ボクとオルの全弟なら、最強の血統なんですっ!!怒 ステゴ*マック最強配合!!」


マツリダゴッホ
「む。ワイ君だって、良血だぞマツリダ」



ドリームジャーニー
「・・・父マツリダゴッホ。母父ピルサドスキーって、渋いにもホドがあるでしょ。プッww」


マツリダゴッホ
「くっ・・・」



オウケンブルースリ
「・・・い、いやアンタら 汗 エリザベス女王杯の話が優先だろ 汗」


ドリームジャーニー
「あっくんにとって、こんなところはただの通過点!!目標は、3冠&凱旋門賞なんですっ!!怒」


マツリダゴッホ
「むむっ。マツリダゴッホ産駒は、先週のファンタジーステークスのホトァルの勢いで、2週連続の重賞制覇やっちゅうねんマツリダ 燃」



オウケンブルースリ
「・・・はー。めんどくせえから、ほっとこうね。シゲさん」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そ、そうだな 汗」



  ガラガラッ



ラキシス
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・ん?・・おおっ!美少女ちゃん、いらっしゃい! 喜」



ラキシス
「・・・・」


オウケンブルースリ
「あ。チミは、エリザベス女王杯の有力馬の・・・」



ラキシス
「・・はい・・。ファティマのラキシスです・・ 美」


オウケンブルースリ
「はい? 汗」



ラキシス
「ファティマ・・。それは人造人間・・ 美」


オウケンブルースリ
「チ、チミは人造人間なの? 汗」



ラキシス
「そうです・・」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ラキシス
「ラキシスという名前の由来は、アニメ『ファイブスター物語』のラキシスからの引用なのです・・ 美」


オウケンブルースリ
「は、話がまるで見えないんだけど 汗」



ラキシス
「みなさまもご存知の、ファイブスター物語です・・」


オウケンブルースリ
「ぞ、存じねえけど 汗」



ラキシス
「・・・ちなみに筆者Tも、ファイブスター物語を見たことがありません・・。だから、一夜漬けでファイブスター物語を勉強しましたが、まだよくわかっていません・・」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ラキシス
「競馬とまるで関係ないアニメを見せられ、筆者Tはイライラしています・・」


オウケンブルースリ
「しらんがな 汗」



ラキシス
「とにかく・・私、ラキシスは、アニメヲタの方々に絶大な人気があるのです・・」


オウケンブルースリ
「そ、そうなんだ 汗」



ラキシス
「ヲタパワーで、エリザベス女王杯を勝ってみせます」


オウケンブルースリ
「ヲタゆうな 汗」



ラキシス
「いけ好かないのは、メイショウマンボ・・」


オウケンブルースリ
「なんで?」



ラキシス
「・・・マンボは、殿方の前では、清楚な女を装い、女同士になると急にガサツな女に豹変するのです」


オウケンブルースリ
「そ、そうなの? 汗」



ラキシス
「そうです。その証拠に、マンボは牡牝混合戦では、ことごとく惨敗。そして牝馬限定戦になると、本性を現すのです」


オウケンブルースリ
「な、なるほど 汗」



ラキシス
「あれは計算なのです。計算マコちゃんです」


オウケンブルースリ
「中居くん 汗」



ラキシス
「マンボは牡馬混合では、『いやんっ♪あたし走れな~い♪』とか言ってるが、牝馬限定になると『どけオラァー!!怒 ブチころっぞテメーらぁぁ!!怒』・・・と言って、激走するのです・・」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ラキシス
「だから私は、ファティマ代表として、あんな計算マコちゃんには負けたくないのです」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ラキシス
「昨年のエリザベス女王杯は、1着マンボ。2着が私。・・・今年は逆転しますわ」


オウケンブルースリ
「そうだな。頑張んなよ」



ラキシス
「・・・私は、中日新聞杯やオールカマーで、男の人がいても、必死に走ってきました」


オウケンブルースリ
「そうだな。どっちも2着はすごいよ」



ラキシス
「・・・でも、必死の形相で走ってきたから、私は男の人に全くモテなくなったのです」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ラキシス
「それに対してマンボは、要領がよく、男ウケするように計算している・・・。許せない・・。私もモテたい」


オウケンブルースリ
「じ、人造人間でも、嫉妬心があるんだな 汗」



ラキシス
「マンボは重賞タイトルも、G1タイトルもたくさんある。・・でも、私には何もない・・」


オウケンブルースリ
「うーん」



ラキシス
「男も名誉も、すべてを手にいれたマンボ・・。そして何もない私・・・ 落」


オウケンブルースリ
「・・・そんなことないさ」


ラキシス
「え?」



オウケンブルースリ
「ラキシスちゃんには、いいところがいっぱいあるよ」


ラキシス
「・・私に・・?」



オウケンブルースリ
「ああ。カワイイしさ。今こうやって一緒にいるだけで、オレは元気をもらってるよ」


ラキシス
「オウケン様・・・」



オウケンブルースリ
「はっはっは。大丈夫!オレの胸に飛び込んでおいで!さあ、ラキシス!おいで!」


ラキシス
「イヤです」


オウケンブルースリ
「ブッ! 吹」



ラキシス
「・・・ああ・・。何もない私は、不幸な女・・。ねえシゲ様。私は、悲しい女ですね・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」


ラキシス
「・・・・ 落」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・ほとんどすべての不幸感は、他者との比較から生ずる」


ラキシス
「え・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「比較の中に幸福感があり、比較の中に不幸感がある」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「だが、比較によって得た幸福感というものは、どこまで行っても相対的なものであり、比較対象である他者次第で、自分の幸不幸が左右されちまう」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「そして、比較によって得られる幸福感や優越感といった黒い欲望は、他人の不幸を喜んだり、集団的なイジメで自己の精神的な安心感を得ようとするデメリットを発生させちまう」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・ラキシスさんな」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「アンタの人生はアンタのもんだ。人より上だから良い人生だとか、人より下だから悲しい女だとか、そんな基準じゃねえ」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「アンタが今、毎日を真剣に積み重ねているなら、それでいい。他人と比較するのはもうやめなせえ」


ラキシス
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「な?」


ラキシス
「・・・はい・・ 涙」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。偉そうに言っちまって」


ラキシス
「・・いえ・・。ラキシスは・・間違っておりました・・。シゲ様・・ 涙」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ」



ラキシス
「シゲ様・・。どうか私が作った、この花の首飾りを・・ 照」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お、おう 汗 サンキューだぜ 汗」



オウケンブルースリ
「な、何してんだシゲさん 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・ 花飾」


ラキシス
「・・・・ 照」



  ガッシャーン!



ドリームジャーニー
「上等ですよぉーー!!怒 おもて出てくださいよ!ゴッホさん! 怒」


マツリダゴッホ
「やったろうやないかいマツリダ」



オウケンブルースリ
「ま、まてまてまて!!汗 落ち着け!アンタら! 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・ 花飾」


ラキシス
「・・・・ 照」



  - つづく –

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