朝日杯FS2014~ アッシュゴールド『身近な人に甘えすぎる者は孤独になっていく』


◆朝日杯フューチュリティステークス2014


【アッシュゴールド】

○Ash Gold
○牡2
○父ステイゴールド
○馬名 意味由来⇒ グレイがかった金色。たてがみの色より連想

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◆身近な人に甘えすぎる者は孤独になっていく



≪焼き鳥シゲにて≫



ドリームジャーニー
「アッシーのぉぉーー!!朝日杯フューチュリティステークス制覇を願ってー!!三三七拍子ーー!! 叫」


オルフェーヴル
「・・・・汗」



ドリームジャーニー
「はいっ!ピッピッピ!!笛 それっ!ピッピッピッ!ほいさっ!ピピピピーー!!ドンドンドン!!騒」


オルフェーヴル
「う、うるさいっ 汗 兄さん!店内で笛と太鼓の鳴り物入りはマズイです! 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・汗」



ドリームジャーニー
「む。オルよ。おまえも応援しなさい。アッシーはボクらの全弟なのですよ?」


オルフェーヴル
「アッシュゴールドね 汗」



ドリームジャーニー
「そういえば主役のアッシーはどうしました?」


オルフェーヴル
「ああ。なんか取材が殺到してるみたいで遅れてるね。もうそろそろ来ると思うけど」



  ガラガラッ



アッシュゴールド
「お、遅れてごめんなさいっ!長兄!次兄! 汗」


ドリームジャーニー
「来ましたか。遅いですよアッシー」


オルフェーヴル
「取材お疲れ。何か食べるかい?」



アッシュゴールド
「うん!お子様ランチー!!喜」


オルフェーヴル
「や、焼鳥屋にお子様ランチはないだろ 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「あるぜ?」


オルフェーヴル
「あるんかいっ! 汗」



ドリームジャーニー
「ははは 笑 オルも若駒の頃は、いつもここでお子様ランチを食べていましたね 喜」


オルフェーヴル
「や、やめてよ兄さん 汗 恥ずかしいから」


焼き鳥屋 店主シゲ
「かなり古くからの読者さんしか知らねえと思うぜ 汗」



アッシュゴールド
「シゲさん!お子様ランチください! 喜」


焼き鳥屋 店主シゲ
「お子様ランチおまち」


オルフェーヴル
「はええなっ! 汗」



アッシュゴールド
「うわーい!いただきまーす! 喜 モグモグ」


ドリームジャーニー
「ふふっ。こうやって見てると、オルの現役の頃を思い出しますねえ~ 微笑」



オルフェーヴル
「アッシュの馬格は小柄だから、兄さんのほうに似てると思うよ」


ドリームジャーニー
「うんうん。どっちでもいいんですよ。3人の全弟が、みんな活躍するなんて、それだけですごいことなんですから 微笑」


オルフェーヴル
「そうだね」



ドリームジャーニー
「・・・アッシーがデビュー戦を惨敗したときは、どうなる事かと思いましたけどね 苦笑」


オルフェーヴル
「・・・シゲさんのおかげだね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



≪~回想シーン 数ヶ月前。焼き鳥シゲにて~≫



  ガッシャーン!



ドリームジャーニー
「お、落ち着きなさい 汗 アッシー 汗」


アッシュゴールド
「うるさい!うるさいうるさい! 泣」


オルフェーヴル
「・・・・」



アッシュゴールド
「長兄も次兄も、デビュー戦から勝利したのに、ボクだけ惨敗なんて! 泣」


ドリームジャーニー
「ま、まあ、今回は1枠1番が、走りにくかっただけですよ 汗 ね?アッシー」



アッシュゴールド
「違う!ボクだけ、出来そこないなんだ! 泣」


ドリームジャーニー
「アッシー・・・」


オルフェーヴル
「・・・・」



アッシュゴールド
「・・・良血なんか・・うんざりだ・・ 泣」


ドリームジャーニー
「・・・・」



アッシュゴールド
「みんな僕のことを、ドリームジャーニーの弟だ、オルフェーヴルの弟だ、って・・・。好奇の目で見る・・ 泣」


ドリームジャーニー
「・・・・」



アッシュゴールド
「超良血のクセに弱いって言われた! 泣」


ドリームジャーニー
「・・・・」



アッシュゴールド
「もうイヤだ・・。こんなの・・ 泣」


ドリームジャーニー
「・・・・」



アッシュゴールド
「長兄も次兄も、僕だけ出来そこないだと思ってるんでしょ!? 泣」


ドリームジャーニー
「・・思ってませんよ・・」


オルフェーヴル
「・・思うもんか」



アッシュゴールド
「ウソだ!嘘つき!うわぁーん! 泣」


ドリームジャーニー
「アッシー・・」


オルフェーヴル
「・・・・」



アッシュゴールド
「このクソ偽善者のバカ兄貴!!アニキヅラすんな!うわーん! 泣」


ドリームジャーニー
「・・・・落」


オルフェーヴル
「・・・・落」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・アッシュさんな」


アッシュゴールド
「なにさ! 泣」



  グサッ 刺



アッシュゴールド
「いぎゃーー!!泣」


ドリームジャーニー
「え? 汗」


オルフェーヴル
「や、焼き鳥の串を、アッシュの頭に 汗」



アッシュゴールド
「い、いたーい! 泣 ピュー 血」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。この串はな、刺すと痛くて血が出るが、人体には無害な串なんだぜ」



ドリームジャーニー
「そ、そうなんですか? 汗」


オルフェーヴル
「そんな串あるか 汗」



アッシュゴールド
「いたいよー!泣 兄ちゃんー! 泣」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・痛いかい?」


アッシュゴールド
「いたいーー!!泣」



焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・そんな傷はすぐ治る。だがよ、今アンタが発した言葉が、ジャーニーさんとオルさんの心につけた傷は、一生消えねえんだぜ」


アッシュゴールド
「え・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「言葉には気をつけなせえ。特に相手が、身近な存在であればあるほどな」


アッシュゴールド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「身近な存在であるほど、仲が良くなるほど、距離が近くなるほど、発する言葉には気をつけなければならねえ」


アッシュゴールド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「人は仲が良くなると、ついその相手に甘えてしまう。甘えて、ヒドイ言葉をその相手にぶつけちまったりする」


アッシュゴールド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「それは、ただの甘えだ。甘え続ければ、大切なその相手は、いつか自分の元から去っていくだろうぜ」


アッシュゴールド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「近しき仲にも垣を結え。覚えておきなせえ」


アッシュゴールド
「・・・・」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。すまねえ。まだ幼いアッシュさんに、キツイこと言っちまって」


アッシュゴールド
「・・・・」


ドリームジャーニー
「・・・・」


オルフェーヴル
「・・・・」



アッシュゴールド
「・・・長兄・・次兄・・」


ドリームジャーニー
「ん?」


オルフェーヴル
「どうした?アッシュ」



アッシュゴールド
「・・・ごめんなさい・・・泣」


ドリームジャーニー
「アッシー・・」


オルフェーヴル
「アッシュ・・」



アッシュゴールド
「・・・僕がバカでした!泣 僕のこと、殴ってください! 泣」


ドリームジャーニー
「い、いや、アッシー 汗 気にしなくていいですから 苦笑」


オルフェーヴル
「殴ったりしないって 微笑」



  グサッ 刺



アッシュゴールド
「いぎゃーー!!泣 ピュー 血」


焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。遠慮なくやっといたぜ」



ドリームジャーニー
「・・・・汗」


オルフェーヴル
「・・・・汗」



≪~回想シーン終わり。焼き鳥シゲにて~≫



ドリームジャーニー
「・・・あの時、シゲさんがちゃんと叱ってくれたから、アッシーはG1の舞台まで上がってこれました」


焼き鳥屋 店主シゲ
「オレの力じゃねえぜ」



ドリームジャーニー
「いえ!シゲさんのおかげです!ちゃんと頭を下げてお礼します!シゲさん!どうもありがとうござ・・・」



  グサッ 刺



ドリームジャーニー
「いぎゃーー!!泣 ピュー 血」


オルフェーヴル
「さ、さっき食べた焼き鳥の串が、兄さんのオデコに 汗」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。安心しなせえ。その串は、刺さると痛くて血が出るが、人体には無害な串なんだぜ」


オルフェーヴル
「そんな串あるか 汗」」


ドリームジャーニー
「い、いぎゃぁーー!!泣 ピュー 額血」



≪その頃、ゴッホさん≫



マツリダゴッホ
「むほほ。今週のしゃべる馬ネタは、ワシの息子のアルマワイオリ君が登場するに違いない。楽しみだなマツリダ~ 喜」



  - つづく –

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