フェブラリーS2015~ ワイドバッハ『やり続ける者だけが真の能力を手にする』


◆フェブラリーステークス2015


【ワイドバッハ】

○Wide Bach
○牡6
○父アジュディケーティング
○馬名の由来⇒ 冠名+作曲家名

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◆やり続ける者だけが真の能力を手にする



≪喫茶JIROにて≫



オウケンブルースリ
「くっ・・。焼き鳥シゲは臨時休業か・・。てことは・・この店しかねえか・・」



  カランコロ~ン



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」


オウケンブルースリ
「あ。どーも。営業してる?」



喫茶店マスター 二郎
「はい。ご覧の通り、繁盛しておりますよ?」


オウケンブルースリ
「だ、誰も客いねぇけど 汗 閑散としてるじゃねえか 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・もんき・・さん・・?」


オウケンブルースリ
「『かんさん』だっ!汗 漢字が読めないからって、バラバラにして読むな! 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・・ 口尖」


オウケンブルースリ
「スネるな 汗」



喫茶店マスター 二郎
「本日あいにく、お席の方が満席となっておりまして」


オウケンブルースリ
「ガラガラじゃねえか 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ご注文の方、繰り返します」


オウケンブルースリ
「ま、まだ注文してねえわっ! 汗」



喫茶店マスター 二郎
「アイスモーヒーでよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「な、なんだそれ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「アイスヒーハーの方がよろしかったですか?」


オウケンブルースリ
「い、いや、アイスコーヒーでいいんだけど 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


オウケンブルースリ
「くっ・・・。じゃあいいよ。アイスヒーハーで」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


オウケンブルースリ
「ねえのかよっ!!怒」



喫茶店マスター 二郎
「なんですか、アイスヒーハーって。プッw」


オウケンブルースリ
「くっ・・。やはりこの店の腹立たしさは圧倒的・・。入るんじゃなかった・・ ブツブツ」



喫茶店マスター 二郎
「どうかなさいましたか? 美声」


オウケンブルースリ
「い、いや・・・。つーかアンタ相変わらず、ええ声だな 汗 ホテルマンか 汗」



喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」


オウケンブルースリ
「ホテルマンみたいに言うな 汗 つーか、言い直すな 汗」



  カランコロ~ン



オウケンブルースリ
「お。珍しく客だぞ。ホテルマン」


喫茶店マスター 二郎
「いらっしゃいませ? 美声」



ワイドバッハ
「ども。営業してますか?」


喫茶店マスター 二郎
「あいにく、お席の方が満席となっておりまして」


ワイドバッハ
「ガラガラだけど 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ご注文のほうは、アイスモーヒーか、アイスヒーハー。どちらがよろしかったですか?」


ワイドバッハ
「い、いや、アイスコーヒーでいいんですけど 汗」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


ワイドバッハ
「むう・・汗 じゃあ、アイスモーヒーでいいです」



喫茶店マスター 二郎
「ございません」


ワイドバッハ
「な、ないんかいっ!!汗」



喫茶店マスター 二郎
「ご注文のほうは、以上でよろしかったですか? 美声」


ワイドバッハ
「ま、まだ何も注文してないしっ!!汗」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ワイドバッハ
「なんなんだっ!この、ちょっとええ声のマスター!ホテルマンかっ! 怒」


オウケンブルースリ
「まあ落ち着け、バッハ」



ワイドバッハ
「あ。オウケンさん。いらっしゃってたんですね。気づかなくてすみません」


オウケンブルースリ
「おう。しかしオマエも、またこの喫茶店に来たのか。物好きだな」



ワイドバッハ
「ええ。シゲさんとこが臨時休業だったので」


オウケンブルースリ
「だよなあ」



ワイドバッハ
「それはさておき、ついに来ましたよ!今週は、ボクがG1ホースになる週なのですっ! 喜」


オウケンブルースリ
「ああ。2015年1発目のG1、フェブラリーステークスだな」


ワイドバッハ
「はい! 喜」



オウケンブルースリ
「確かに、ホッコータルマエと、エアハリファが回避で、オマエにもチャンスが出てきたな」


ワイドバッハ
「ふっふっふ。コパノリッキーをマークして差せばいいだけ。イージーレースですな 喜」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ワイドバッハ
「ただ、問題は、最後方から行くボク。逃げるコパノリッキー。脚質が違いすぎて、マークしようにも、最後方からではコパノリッキーがどこにいるのか、まったく見えないということです」


オウケンブルースリ
「ダメじゃねえか 汗」



ワイドバッハ
「ということで、やはり今回も、『一か八かの直線一気!届いたらラッキー作戦!』・・・で行きます! 喜」


オウケンブルースリ
「こりゃー届かねえな 汗」



ワイドバッハ
「前回、ボクが宣言した通り、今年のフェブラリーステークスは、『逃げるリッキー vs 追い込むバッハ』の構図になるでしょう」


オウケンブルースリ
「ふむ」



ワイドバッハ
「懸念材料として、メンバー的にスローになる可能性があります。チャンピオンズカップの超前残りのトラウマが 汗」


オウケンブルースリ
「オマエは、展開待ちのタイプだからな 汗」



ワイドバッハ
「まあしかし、東京ダ1600はボクにとってベストに近い条件」


オウケンブルースリ
「ふむ」



ワイドバッハ
「前走の根岸ステークスは、結果的には1400mは、道中のペースが早くて脚を溜めにくかったです」


オウケンブルースリ
「ふーん」



ワイドバッハ
「今回はマイル戦。末脚が活きると思います」


オウケンブルースリ
「へー」



ワイドバッハ
「あとは、作曲家のバッハ師匠をリスペクトして真似た、この巨大なクリクリパーマが、空気抵抗で走るジャマにならない事を願うだけです」


オウケンブルースリ
「切れや 汗」



ワイドバッハ
「まあでも・・」


オウケンブルースリ
「ん?」



ワイドバッハ
「・・・ボクももう6歳。2011年から走り続けて、G1は1回しか走ったことがない・・」


オウケンブルースリ
「ああ」



ワイドバッハ
「人生って何事も、もっとすぐに結果が出ればいいんですけどね。たはは 汗」


オウケンブルースリ
「まあなあ」



ワイドバッハ
「すぐに、苦労せずに結果を出す裏ワザとか、あればいいですよね 苦笑」


オウケンブルースリ
「そうだよなぁ。あるかなぁ」



ワイドバッハ
「・・・・」


オウケンブルースリ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・ありません ボソッ」


ワイドバッハ
「え?」



喫茶店マスター 二郎
「・・・自分が決めたジャンルで、良い結果を出すための近道は、『やり続けること』です」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「『成功するまでやり続ける』などという言葉は、手垢がついた、ありきたりな言葉ですが、まさに真理と言えます」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「愚直に、一定期間以上やり続ける者は強い。ちょっとかじったくらいの者には、負ける事はありません」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「そう。私のこの喫茶店も、最初の頃は、全くお客さんがいませんでした」


ワイドバッハ
「い、今もいないんですけど 汗」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



喫茶店マスター 二郎
「しかし、最初は結果が出なくても、試行錯誤しながらやり続ける。その過程で、様々な発見やひらめきが生まれます。これは人生も馬券も同じ」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「ですから、『ある程度、自分の得意な部分を選び、一定期間以上ガマンしてやり続ける』、これが人生のコツのひとつであると、私は思うんですね」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「手っ取り早くつかんだ成功など、簡単に折れてしまう」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「しかし、長くやり続けることで自分自身に染み込んだ能力は、必ずや、その者の人生を良くしてくれるでしょう」


ワイドバッハ
「・・・・」



喫茶店マスター 二郎
「・・・偉そうにすみません。バッハ様には、真に強きアスリートになっていただきたかったものですから・・」


ワイドバッハ
「・・・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



ワイドバッハ
「・・・ありがとう・・」


喫茶店マスター 二郎
「・・・・」



ワイドバッハ
「ありがとう、ホテルマンさん!なんだか迷いが吹っ切れた気がするよ!」


喫茶店マスター 二郎
「とんでもございません 美声」



ワイドバッハ
「これからも自分のやるべき努力を、継続して続けていくよ!」


喫茶店マスター 二郎
「ふふっ。人生は続けることが大切です。フェブラリーステークス。応援馬券、買わせていただきますよ? 美声」



オウケンブルースリ
「はっはっは。一件落着だな」


喫茶店マスター 二郎
「・・・いちけん・・おちつく・・?」



オウケンブルースリ
「いっけんらくちゃくだっ!!怒 落ち着いてどうすんだ!漢字の勉強しろや! 怒」


ワイドバッハ
「・・・・汗」



オウケンブルースリ
「おし。じゃあ帰ろうぜ。バッハ」


ワイドバッハ
「そうっすね」



喫茶店マスター 二郎
「待ちたまえ 美声」


ワイドバッハ
「何様だアンタ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・最後に私から、バッハさまへ、激励の『川柳』を贈りますです! 喜」


ワイドバッハ
「いや、いいです」


喫茶店マスター 二郎
「ブッ! 吹」



ワイドバッハ
「う、うわっ!汗 吹き出さないでください!ヨダレがっ!!汗」


喫茶店マスター 二郎
「激励の川柳を贈りますです。遠慮なさらず」


ワイドバッハ
「くっ・・。聞かないと帰れないのか・・ 汗」



喫茶店マスター 二郎
「575でバシッと決めます。・・・行きますですよ!!」


ワイドバッハ
「・・・・」



『続ければ
 きっといい事あるさ
 知らないけど』



喫茶店マスター 二郎
「・・・ご清聴、ありがとうございましたです 照」



オウケンブルースリ
「し、知らねえのかよっ!!汗 なんて無責任な川柳だ! 汗」


ワイドバッハ
「・・・ご、語呂も無茶苦茶ですね 汗 5・10・6 です 汗」



喫茶店マスター 二郎
「・・・・ 喜」



  - つづく –

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