◆菊花賞2011予想⇒オルフェーヴル⇒データより確かなもの


【オルフェーヴル】

○Orfevre
○馬名 意味由来⇒ フランス語で「金銀細工の職人」
○3歳 男の子 栗毛
○父ステイゴールド
○レース間隔 : 4週
○調教師2011順位:2位
○京都芝 0-1-1-0
○全成績 5-2-1-1
○単勝回収率 257%
○複勝回収率 172%
○ジャーニーの全弟
○皐月賞は懸念された左回りと、開幕週の芝を、異次元の瞬発力で独走V
○ダービーは不良馬場のため圧倒的な人気にはならずも、終わってみればまた独走V
○休み明けの神戸新聞杯もまた独走V。三冠馬の資格十分。あとは運だけ。



◆データより確かなもの



≪記者会見≫



記者
「オル君!ついに歴史的快挙、牡馬三冠への挑戦!自信はありますかっ!」


オルフェーヴル
「・・まあ・・正直、プレッシャーはとてつもないですよ。でも競馬人気を盛り上げるためにも、ここは勝たなきゃいけないと思ってる」



記者
「昨日の調教では、自己最速の51.2秒でしたね!」


オルフェーヴル
「・・そうだね。調子自体は最高だね」



記者
「オル君はすでに、国内最強のスターホースになりつつありますが、そのあたりは?」


オルフェーヴル
「・・いや・・ボクはまだ、兄ちゃ・・いや、兄を越えたとは思ってないからね」



記者
「では最後に、三冠への抱負を!!」


オルフェーヴル
「・・うん・・今、日本全体がみんなで力を合わせて、がんばっていかなきゃいけない時なんでね。牡馬三冠馬の誕生が、日本ががんばるエネルギーになるように、結果を出したいと思ってるんでね。どうか、応援よろしくお願いします」



記者
「はい!オル君!ありがとうございましたー!」



≪焼き鳥シゲにて≫



ドリームジャーニー
「オル。お疲れさん 微笑」


オルフェーヴル
「うわぁ~ん!兄ちゃん~!緊張したよぉ~!!泣」



ドリームジャーニー
「ふふっ。オルはプライベートでは、いつまでも子供だなあ 微笑」


オルフェーヴル
「記者会見とか、ボク無理~!!泣」



ドリームジャーニー
「カッコつけてしゃべってたじゃんか 笑」


オルフェーヴル
「もう記者会見やりたくないもん~!!泣」



ドリームジャーニー
「じゃあ今日は好きなもの食べていいぞ。シゲさんの料理はうまいぞー」


オルフェーヴル
「やったー!じゃあボク、お子様ランチ~!!喜」



ドリームジャーニー
「や、焼き鳥屋にお子様ランチはないだろ 汗」


焼き鳥屋 店主シゲ
「あるぜ」



ドリームジャーニー
「あ、あるんかいっ! 汗」


オルフェーヴル
「わーい! 喜」



ドリームジャーニー
「・・ところでオル。作戦はどうするんだ?」


オルフェーヴル
「う、うーん・・ちょっと緊張してきた!汗 ボクトイレ!汗」



バタン



ドリームジャーニー
「ふぅー・・シゲさん・・どう思います?」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



ドリームジャーニー
「ゴッホさんにデータを借りてきたんですが、菊花賞、過去20年の1番人気の成績は・・・」



◆1番人気成績 菊花賞
【5-4-2-9】
(単勝回収率 57%)
(複勝回収率 72%)



ドリームジャーニー
「・・と、微妙なとこです」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



◆池添J 菊花賞
【0-0-0-7】



ドリームジャーニー
「ですが、ほとんど超人気薄ですから、あまり気にしなくていいでしょうね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



◆単勝1倍台 菊花賞
【2-2-0-1】



ドリームジャーニー
「1倍台で連をはずしたのは、アグネスフライトさんだけ。でもオルに求められるのは、1着ですからね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」



◆ステイゴールド産駒 菊花賞
【0-0-0-3】



ドリームジャーニー
「凱旋門賞2着の、ナカヤマフェスタ君も大敗してますからね(4番人気12着)・・このデータはちょっとイヤな感じですよね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・その3頭の中には、ジャーニーさんも入ってるぜ(2番人気5着)」


ドリームジャーニー
「そ、それは言わないでください 汗」



◆前走、神戸新聞杯1着
【2-2-1-6】



ドリームジャーニー
「神戸新聞杯を勝って、菊花賞も勝ったのは、ディープさんとビワハヤヒデさんだけです」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・負けた中にはジャーニーさんも入って・・・」


ドリームジャーニー
「そ、それは言わないでください! 汗」



◆前走、神戸新聞杯を0.4差以上で楽勝だった馬
【1-0-0-1】



ドリームジャーニー
「うーむ。勝ったのはディープさん。負けたのはゼンノロブロイさんですが、これは、n数が少なすぎて、データにはならないでしょう」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ドリームジャーニー
「・・と、まあいろんな角度から検証してるんですが、菊花賞を勝つのは本当に難しいですよね」


焼き鳥屋 店主シゲ
「そうですねえ」


ドリームジャーニー
「・・・・」


焼き鳥屋 店主シゲ
「・・・・」



ガチャ



オルフェーヴル
「兄ちゃん。ただいま~」


ドリームジャーニー
「おうオル。シゲさんのお子様ランチ、できてるぞ」


オルフェーヴル
「うわぁーい♪いただきまーす♪モグモグ」



ドリームジャーニー
「・・ふっ。オルは昔から、変わらないんだな 微笑」


オルフェーヴル
「え?なぁに?兄ちゃん」


ドリームジャーニー
「・・いや。なんでもないよ 微笑」



オルフェーヴル
「・・・モグモグ」


ドリームジャーニー
「・・ふぅー・・『オルフェーヴルの兄』・・か・・ ボソッ」



オルフェーヴル
「ん?なんか言った?兄ちゃん」


ドリームジャーニー
「・・いや」



オルフェーヴル
「・・ねえ兄ちゃん!」


ドリームジャーニー
「ん?」



オルフェーヴル
「もしボクが三冠取ったら、兄ちゃんと肩を並べたって言えるかな! 喜」


ドリームジャーニー
「・・肩って・・おまえはすでに・・」



オルフェーヴル
「ボクね!ここで三冠取って、堂々と『ドリームジャーニーの弟です!』って言いたいんだ! 喜」


ドリームジャーニー
「オル・・・」



オルフェーヴル
「ボクまだ子供だし、未完成な部分もあるけど!兄ちゃんが恥ずかしくないような弟になりたいって、思ってるんだ! 喜」


ドリームジャーニー
「・・・・ 泣」



オルフェーヴル
「いつも兄ちゃんが応援してくれたから、ここまで来れた!」


ドリームジャーニー
「・・・・ 泣」



オルフェーヴル
「必ず勝つから!兄ちゃんのために!」


ドリームジャーニー
「・・ああ・・ 泣」



オルフェーヴル
「・・三冠馬になったら、チョコレートパフェ!食べさせてね! 喜」


ドリームジャーニー
「ふふっ・・・しょうがないな・・オルはいつまでも子供なんだから・・・泣」


オルフェーヴル
「えへへ!」



焼き鳥屋 店主シゲ
「フッ。兄弟愛の前には、データなんて不要なのかもしれねえな」



– つづく –

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