◆天皇賞秋2011予想⇒ローズキングダム⇒生きている限り可能性は必ず残っている


【ローズキングダム】

○Rose Kingdom
○馬名 意味由来⇒ バラの王国
○4歳 男性 黒鹿毛
○父 キングカメハメハ
○レース間隔 : 3週
○調教師2011順位:19位
○東京芝 1-2-0-0(JCは2着扱い)
○全成績 6-2-3-3
○単勝回収率 155%
○複勝回収率 128%
○JCでのブエナ降着→繰り上がり優勝以来グダグダだったが、前走の京都大賞典は相手がユルユルとは言え59キロで完勝
○得意の東京コース。今度はブエナを力でねじ伏せられるか?



◆生きている限り可能性は必ず残っている



≪キングダム家にて≫



アパパネ
「京都大賞典は完勝だったねー」


ローズキングダム
「ああ。下馬評では59キロがどーたらこーたら言ってたが、ソンナノカンケーネ」


アパパネ
「そ、そんな馬いたよね 汗」



ローズキングダム
「まあなんにせよ、春はグダグダだったが、充実の4歳秋。今年の秋は頂くぜ」


アパパネ
「うん♪がんばって♪」


ローズキングダム
「まかせろ」



アパパネ心の声
(おお~♪なんかいい雰囲気?やっと二人の関係も進展かな~♪ 喜)



ローズキングダム
「アパ。コーヒー飲むか?」


アパパネ
「う、うん!お構いなく! 照」



ワンワンッ!



アパパネ
「むむっ!!汗 この声は! 汗」


ローズキングダム
「そいつは、我がバラ一族の番犬、ローズイヌだ。もう30歳になる老犬だ。ずっとバラ一族を守ってくれてるんだぜ」


アパパネ
「う、うん 汗 あいかわらずカワイイね 汗」



謎の声
『ホッホッホ』


アパパネ
「・・・こ、この声は・・・ 汗」



ローズイヌ
『また来たのか、アパよ。しょうこりもなく 笑』


アパパネ
「くっ・・・」



ローズイヌ
『なぜかアパにだけはワシの声が聞こえるんぢゃ』


アパパネ
「き、聞きたくないけどね 汗」



ローズイヌ
『・・何が”二人の関係も進展かな~♪”ぢゃ。バカかおまえは。プッww』


アパパネ
「くっ・・・なんでアタシの心の声がわかるのよっ! 汗」



ローズイヌ
『単細胞のおまえの考えなど、お見通しぢゃ。このオタンコナスw』


アパパネ
「くっ・・・」



ローズイヌ
『薔薇一族の至宝である、キングダム坊ちゃんを、おまえなんぞに任せられるか、このオカチメンコww』


アパパネ
「ク、クソイヌがっ! 怒」



ローズキングダム
「ん?さっきから独り言か?アパ」


アパパネ
「あ!!汗 そうそう!アタシったら独り言が多くてっ!!汗 気にせんといて!!汗」



ローズイヌ
『ププーッww』


アパパネ
「くっ・・・」



ローズイヌ
『ときにアパよ。前走の府中牝馬ステークス。あの走りはなんぢゃ』


アパパネ
「う・・・汗」



ローズイヌ
『ここへきて、人生で初めての二桁着順・・。ちょっとヤバイんぢゃないのか?』


アパパネ
「うー・・・汗」



ローズイヌ
『そんなんでキングダム坊ちゃんをゲットしようなんざ、片腹痛いわww』


アパパネ
「・・・・泣」



ローズイヌ
『カッカッカw』


アパパネ
「・・・・落」



ローズイヌ
『・・・・』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『・・あ、あれ?汗 落ち込んぢゃったのか?アパよ 汗』


アパパネ
「・・・アタシなんかダメだ・・ 落」


ローズイヌ
『・・・・』



アパパネ
「ローズイヌの言う通り・・。キングダムとはもう、釣り合わないよね・・ 落」


ローズイヌ
『・・・・』



アパパネ
「・・アタシなんかもうダメなんだ・・ 泣」


ローズイヌ
『・・・・』



アパパネ
「・・・・ 涙流」


ローズイヌ
『・・・生きている限り・・』


アパパネ
「え・・? 泣」



ローズイヌ
『生きている限り、可能性がゼロになることはない』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『”もうダメだ”と感じさせるのは、おまえの感情による判断にすぎない』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『人は、人生が下降線をたどるときに、絶望を感じる』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『周りから見れば幸せな人も、人生が下降線をたどっていれば、本人は不幸と感じるものぢゃ』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『希望があれば幸福だし、希望がなければ不幸と感じる。感情など、その程度のものぢゃ』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『アパよ・・』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『若く輝いていた時の自分と、今の自分を比較して落ち込んでるヒマがあるなら、今を生きよ』


アパパネ
「・・・・」



ローズイヌ
『生きている限り、必ず可能性は残されている』


アパパネ
「・・・・泣」



ローズイヌ
『今、この時を積み重ねよ』


アパパネ
「・・・・泣」



ローズイヌ
『おまえは大丈夫ぢゃ 微笑』


アパパネ
「・・・うん・・ 涙」



ローズイヌ
『・・む・・ゴホッ!ゴホゴホッ!! 咳』


アパパネ
「え? 泣 どうしたの?!ローズイヌ! 汗」



ローズイヌ
『ゴホッ!ゴホゴホッ!! 苦汗』


アパパネ
「ローズイヌ!!泣 ねえ!キングダム!ローズイヌが!!泣」



ローズキングダム
「お、おい!ローズイヌ!汗 大丈夫かっ!!汗」



ローズイヌ
『ゴホッ!ゴホゴホッ!! 汗顔青』


ローズキングダム
「オ、オレちょっと獣医を呼んでくる! 走汗」



バタン



アパパネ
「・・・ローズイヌ・・やだ・・しなないで・・ 泣」


ローズイヌ
『ハァー・・ハァー・・ア、アパよ・・・ 弱声』


アパパネ
「・・・はい・・・泣」



ローズイヌ
『・・お、おぬしはすばらしき・・おなごぢゃ・・・微笑』


アパパネ
「・・・・泣」



ローズイヌ
『・・・キングダム坊ちゃんを・・・たの・・む・・・』


アパパネ
「え?!やだ!!ちょっと!!ローズイヌ!!泣」



ローズイヌ
『・・・・』


アパパネ
「ローズイヌーーーー!!!!涙流」



ローズイヌ
『・・・・』


アパパネ
「・・・・泣」



さわさわ



アパパネ
「キャッ!」


ローズイヌ
『・・・ア、アパよ・・・いいケツ・・・ぢゃ・・・微笑』



アパパネ
「ケ、ケツさわってんじゃねえ!!怒 ジジイ!コラァァーー!!怒 ガスガス!! 殴蹴」


ローズイヌ
『・・・い・・痛いん・・ぢゃ・・・ガクッ』



– つづく –

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