◆アイビスサマーダッシュ2011予想⇒ヘッドライナー⇒後悔の念が、明日を生きるエネルギーになる


【ヘッドライナー】

○Headliner
○馬名 意味由来⇒ 大スター
○7歳 ニューハーフ
○父サクラバクシンオー
○新潟 0-0-0-2
○57.5以上 1-1-0-0
○人気薄での激走多し
○地味に、地道にレースをこなし、オープン馬になり、6歳で初重賞制覇。苦労人
○その後しばらく調子を落とすも、ここ2戦は重斤量で連続好走
○直線1000mは初めての舞台。でもスタートダッシュには自信あるのよっ
○58キロは圧倒的に不利だけど、小娘には負けたくないわっ!



◆後悔の念が、明日を生きるエネルギーになる



≪繁華街にて≫



オウケンブルースリ
「チッ。No.1キャバ嬢のレナたん、今日は非番かよ 怒 予定が狂っちまったぜ」



ワイワイガヤガヤ



オウケンブルースリ
「はぁー。どうすっかなあ・・・ん?こんなバーあったっけ?ここでいいや」



ガチャ



タンクトップの男
「いらっしゃいませ~♪」


マッチョな男
「・・・(ジロジロ)」



オウケンブルースリ
「・・・はうっ!汗 こ、この空気は・・・汗 もしや、デンジャラスゾーンに脚を踏み入れてしまったのでは・・・汗汗」


ジェイケイセラヴィ
「・・・ん?あら~!!オウケンちゃんじゃな~い♪ 喜」



オウケンブルースリ
「あ、あなたは・・・オカマのセラヴィさん・・・汗」


ジェイケイセラヴィ
「オウケンちゃん、どうしたのぉ~♪ついにこっちの世界に来ることを決意しちゃっタンバリン? 喜」


オウケンブルースリ
「あ、あいかわらずハイテンションすね 汗」



ジェイケイセラヴィ
「いや~ん♪そーお?なんつっても1年ぶりの登場のような気がスルメ~♪ 喜」


オウケンブルースリ
「・・・・汗」



ジェイケイセラヴィ
「アイビスサマーダッシュの時期にならないと登場できないんだもん~♪」


オウケンブルースリ
「そ、そうっすね 汗」



ジェイケイセラヴィ
「オウケンちゃんはいいわよねえ。いつも登場できて~」


オウケンブルースリ
「い、いやー。オレにもそれなりに心労があるんすよ 汗」



ジェイケイセラヴィ
「あ。ライナー♪オウケンちゃんにビールね~♪」


ヘッドライナー
「は~い♪」



オウケンブルースリ
「ラ、ライナーさんもいたんすか 汗」


ジェイケイセラヴィ
「アイビスサマーダッシュは、アタシとライナーでワンツー決めるわよっ!!」


オウケンブルースリ
「が、がんばってください 汗」



ジェイケイセラヴィ
「夏はセン馬よっ!!喜」


オウケンブルースリ
「ひ、牝馬の方がよさそうですけどね 汗」



ジェイケイセラヴィ
「何言ってんのよっ!!怒 小娘になんか負けるもんですかっ!!怒」


オウケンブルースリ
「す、すんません 汗」



ヘッドライナー
「ビールおまちど~さま~♪」


オウケンブルースリ
「あ、ども」



ヘッドライナー
「・・・あら・・・アンタ、カワイイ顔してるわね・・・ニヤリ」


オウケンブルースリ
「い、いやいや!汗 全くかわいくないっすから!!汗」



ヘッドライナー
「うふふ♪・・・かわいがっちゃおうかしら♪」


オウケンブルースリ
「ム、ムリムリ!!汗 ちょっと!セラヴィさん!助けてくださいっ! 汗」


ジェイケイセラヴィ
「・・・アタシも参加しちゃおうかしら・・・ニヤリ」



オウケンブルースリ
「ア、アンタもかいっ!!汗 だ、誰かっ!!助けてくださいっ!!汗」


タンクトップの男
「・・・(ジロジロ)」


マッチョな男
「・・・(ニヤニヤ)」



オウケンブルースリ
「う、うわぁぁーー!!汗汗 たぁすけてぇぇーー!!汗 ダダッ! 逃」



バタン



ヘッドライナー
「・・・あーあ。せっかくカワイイ獲物だったのにぃ~」


ジェイケイセラヴィ
「・・・アンタのせいよね」



ヘッドライナー
「なんですって!!怒 アンタの顔がブサイクだからでしょっ!!怒」


ジェイケイセラヴィ
「言ったわね~!!怒 アンタのスネ毛が濃すぎるからでしょっ!!怒」



ヘッドライナー
「なに~!!怒 アンタのヒゲは、電動カミソリの刃が欠けるほどの硬度を誇るでしょうがっ!!怒」


ジェイケイセラヴィ
「ななな、なんですって~~!!怒」



デラックス・マツコ
「・・・やめなさいよ。アンタたち・・・」


ジェイケイセラヴィ
「はっ!!汗」


ヘッドライナー
「マ、マツコさん 汗」



デラックス・マツコ
「・・・何やってんのよ・・・子供じゃないのよ? 怒」


ヘッドライナー
「ス、スミマセン 汗」



ジェイケイセラヴィ
「・・・ごめん。ライナー。アタシが悪かったわ」


ヘッドライナー
「ううん。アタシが悪いの」



ジェイケイセラヴィ
「アイビスサマーダッシュは、ワンツー決めようね♪」


ヘッドライナー
「そうね。・・・でも・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「アイビスは若い小娘が圧倒的に強い・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「それに、ここ10年、7歳馬の連対はない・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「デ、データ的には、厳しすぎるわよねっ 汗」


ジェイケイセラヴィ
「・・・そうねえ・・・」



ヘッドライナー
「もっと言えば、57キロでの連対はたったの1頭しかいない・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「・・・アタシなんか58キロなのよ?論外って感じ?あははっ 苦笑」


ジェイケイセラヴィ
「・・・そうねえ・・・」



ヘッドライナー
「・・・・落」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・落」



ヘッドライナー
「・・・ねえセラヴィ」


ジェイケイセラヴィ
「ん?」



ヘッドライナー
「・・・アタシ、時々思うんだ・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「・・・もっとスムーズな、エリートだったら良かったのにな、って」


ジェイケイセラヴィ
「ライナー・・・」



ヘッドライナー
「・・・3歳からクラシックを盛り上げてさ。夏は涼しいところで休養。秋になったら復帰するの♪」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「前哨戦を一叩きして、ジーワン勝利♪大勢の歓声の中を、たった1頭でのウイニングラン♪」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「・・・そんな人生を夢見ていた子供の頃は、遙か遠くて・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「・・・気づけば、いい歳こいて、真夏に1キロもの直線を全力で走ってる。汗まみれで・・・」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・」



ヘッドライナー
「・・・憧れの自分を、どこかに置き去りにして・・・泣」


ジェイケイセラヴィ
「ライナー・・・泣」



ヘッドライナー
「・・・どうしてこうなっちゃったんだろうって・・・あたし・・・泣」


ジェイケイセラヴィ
「・・・ライナー・・・もういいよ・・・泣」



ヘッドライナー
「・・・・泣」


ジェイケイセラヴィ
「・・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・人生を生きるエネルギーっていうのはさ・・・」


ヘッドライナー
「・・・マツコさん・・・? 泣」



デラックス・マツコ
「・・・人生を生きようとするパワーっていうのは、後悔があるから湧き出るんじゃないの?」


ヘッドライナー
「え・・・」



デラックス・マツコ
「・・・悔やむ気持ち。情けない気持ち。そういう想いが、がんばるパワーになるんじゃないの?」


ヘッドライナー
「・・・・」



デラックス・マツコ
「・・・スムーズに人生が進むことはすばらしい。でも、つまずいて転んで、出遅れた人にだけ、得られるパワーもあると思うのよ」


ヘッドライナー
「・・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・クラシックを盛り上げるエリートより、アンタたちの方が勝ってる部分は、いっぱいあるわよ」


ヘッドライナー
「・・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・アタシにはわかるわ」


ヘッドライナー
「・・・マツコさん・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・後悔を・・・」


ヘッドライナー
「・・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・後悔を、明日へのエネルギーに変えて・・・」


ヘッドライナー
「・・・・泣」



デラックス・マツコ
「・・・1000mを、全力で走ってらっしゃい 微笑」


ジェイケイセラヴィ
「はい! 泣」


ヘッドライナー
「アタシがんばってきます!泣 マツコさん! 泣」



– つづく –

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