京都記念2013予想~ジョワドヴィーヴル~みんなに好かれようとしても無理


◆みんなに好かれようとしても無理



≪トレセンにて≫



オウケンブルースリ
「ジョワちゃん。オーッス!」


ジョワドヴィーヴル
「あ♪オウケンさん。こんにちは♪」



オウケンブルースリ
「ついに復帰戦だなあ」


ジョワドヴィーヴル
「はい・・でも・・」


オウケンブルースリ
「ん?」



ジョワドヴィーヴル
「10ヶ月ぶり・・しかも骨折明け・・」


オウケンブルースリ
「うん」



ジョワドヴィーヴル
「だから私・・不安で不安で不安で・・不安なんです・・」


オウケンブルースリ
「ふ、不安なんだね 汗」



ジョワドヴィーヴル
「不安なんです・・」


オウケンブルースリ
「不安なんだ 汗」



ジョワドヴィーヴル
「不安な・・」


オウケンブルースリ
「もういいわっ! 汗」



ジョワドヴィーヴル
「オウケンさん・・私・・ちゃんと走れるかな・・」


オウケンブルースリ
「ふむ。そんなに不安なら、占い師にみてもらうか」



ジョワドヴィーヴル
「占い?」


オウケンブルースリ
「ああ。的中率100%の驚異の占い師がいるんだ」


ジョワドヴィーヴル
「へえ」



オウケンブルースリ
「よし!行くぞ!ジョワちゃん!」


ジョワドヴィーヴル
「あ、はい!」



≪占いの館にて≫



オウケンブルースリ
「チーッス!先生!久しぶり!」


占い師 細林数子
「・・オウケンかい・・アンタね、ここは予約制だって言ってるだろ」



オウケンブルースリ
「固いこと言うなって。なあ先生。ジョワちゃんの京都記念を占ってあげてくれよ」


占い師 細林数子
「ジョワ?」


ジョワドヴィーヴル
「よ、よろしくお願いしますっ! 汗」



占い師 細林数子
「・・・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・汗」



占い師 細林数子
「・・アンタの過去が見える・・」


ジョワドヴィーヴル
「えっ! 汗」



占い師 細林数子
「・・ズバリ言うわよ?」


ジョワドヴィーヴル
「は、はい 汗」



占い師 細林数子
「・・アンタ・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「・・1600mしか走ったことがないね?」


ジョワドヴィーヴル
「ど、どうしてわかるんですかっ?!汗」


オウケンブルースリ
「わかるだろ 汗」



占い師 細林数子
「・・さらに、アンタの過去が見える・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「・・アンタ昨日・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「・・鍋焼きうどんを食べたね?」


ジョワドヴィーヴル
「ど、どうしてわかるんですかっ?!汗」


オウケンブルースリ
「あ、当たってんの? 汗」



占い師 細林数子
「・・以上。鑑定料は50万円になるわよ」


オウケンブルースリ
「た、高いわっ! 汗 誰が払うんだ!そんなもん! 汗」



ジョワドヴィーヴル
「わかりました」


オウケンブルースリ
「払うんかいっ!! 汗」



占い師 細林数子
「・・さっきからうるさいわよ。オウケン」


オウケンブルースリ
「なあ先生さあ。ジョワちゃんはみんなに人気のスターホースなんだから、ちゃんと鑑定してくれよー」



占い師 細林数子
「したわよ?」


オウケンブルースリ
「鍋焼きうどんとかいらねえしっ! 汗」



ジョワドヴィーヴル
「・・先生・・」


占い師 細林数子
「ん?」



ジョワドヴィーヴル
「ひとつだけお聞きしたいの・・。幸いなことに、私はみんなに愛されてる・・」


占い師 細林数子
「・・・・」



ジョワドヴィーヴル
「そんな私は、桜花賞以来の超久々のこのレースで、どんな走りをすれば、みんなに喜んでもらえますか?」


占い師 細林数子
「・・・・」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「・・0点よ」


ジョワドヴィーヴル
「え? 汗」



占い師 細林数子
「・・アンタね。みんなに喜んでもらおうとするから、誰にも喜んでもらえないのよ」


ジョワドヴィーヴル
「え・・」



占い師 細林数子
「みんなに愛されようとするから、誰にも愛されない。これはアンタみたいな可愛い子が陥りやすい罠なのよ」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「よくできたもんで、人間はどんな人格者であっても、すべての人から愛されることはない。一定確率で必ず嫌われるのよ。どんなカリスマであっても」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「そんなルールを無視して、みんなに愛されようとすれば、アンタは『自分の色』を無くして、嫌われず、愛されずの女になるでしょう」


ジョワドヴィーヴル
「・・・・」



占い師 細林数子
「・・以上。追加鑑定料も合わせて80万円になるわよ」


オウケンブルースリ
「た、高いわっ! 汗 勝手に追加すんな!誰も払わねえわっ!汗」



ジョワドヴィーヴル
「わかりました」


オウケンブルースリ
「払うんかいっ!! 汗」



ジョワドヴィーヴル
「細林先生。ありがとうございました。私はみんなに迎合するのは、もうやめます」


占い師 細林数子
「それがいいわね」



ジョワドヴィーヴル
「迷わず行きます。ありがとうございました」


占い師 細林数子
「がんばんなさいよアンタ」



オウケンブルースリ
「あ。先生さあ。ついでにオレもみてくれよ」


占い師 細林数子
「断る」


オウケンブルースリ
「断るなっ! 汗」



占い師 細林数子
「・・しょうがないわねえ・・」


オウケンブルースリ
「おし! 喜」



占い師 細林数子
「・・ズバリ言うわよ?」


オウケンブルースリ
「おし来い!」



占い師 細林数子
「・・オウケン・・アンタの未来が見える・・」


オウケンブルースリ
「・・・(ゴクッ)」



占い師 細林数子
「・・アンタは数秒後に・・汗だくになるわよ」


オウケンブルースリ
「は?」



占い師 細林数子
「・・以上。オウケンも鑑定料は50万円になるわよ」


オウケンブルースリ
「ちょ、ちょっと待て!意味わからんぞ!数秒後に汗だくってなんだよ!おい!先せ・・」



   ゴトン



ジョワドヴィーヴル
「・・何か落としましたよ?オウケンさん・・・DVD?」


オウケンブルースリ
「あ。拾ってもらっちゃってスマンなジョワちゃん・・・はうっ!!汗汗」



『セクシー占い師との危険な夜~未来は欲望のままに♪』



ジョワドヴィーヴル
「・・・・」


占い師 細林数子
「・・・・」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだジョワちゃんっ!!汗汗 これには深いワケがっ!!汗汗汗」


ジョワドヴィーヴル
「・・汗だくですよ。オウケンさん(冷目)」



オウケンブルースリ
「ち、違うんだぁぁーー!!汗汗汗」



  - つづく –

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